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秋華賞・G1」(15日、京都)
勢いは止まらない。春のNHKマイルCで3歳牡馬、夏の
クイーンSで古馬牝馬を撃破した
アエロリットが、この秋は同世代牝馬同士の大一番で頂点をつかみにいく。
自らの勝利で道を切り開いた。NHKマイルC制覇の時点では秋のローテは未定だったが、
クイーンSを2馬身半差で完勝したことで、3歳牝馬最後の1冠へのエントリーが決まったという。菊沢師は「期待もあるし、不安もある」と未知の2000メートル戦に対して率直な思いを隠さないが、距離の壁を乗り越えるだけの力を秘めている。その武器となるのが類いまれなるスピードだ。
それは鞍上の感覚を狂わせてしまうほど。追い切りに自ら騎乗するトレーナーは「いい時計を記録しても、そこまでスピードが出てる感じはない」と証言する。いわば高級車の乗り味。
アエロリットが持つ能力の高さを物語っている。
今春との比較で、師は「体高が伸びて馬体は成長しているし、オンとオフの切り替えもできるようになった」と心身の成長度合いを口にした。夏を越して一段と
パワーアップした快速牝馬が、史上初となるNHKマイルCと
秋華賞の変則2冠達成に挑む。
提供:デイリースポーツ