「
鎌倉記念・S3」(11日、川崎)
7番人気の
リコーワルサーが3角手前から仕掛け、後続に3馬身差をつけて重賞初制覇。全日本2歳優駿(12月13日・川崎)への優先出走権を獲得した。2着は2番人気の
マッドドッグが粘り、3着は5番人気の
ゴールドパテックが食い込み、
ローレル賞(11月7日・川崎)への優先出走権を獲得した。
この秋の南関東で初の2歳重賞を制したのは、負傷で約3カ月間の休養から9月末に復帰したばかりの
森泰斗が騎乗した
リコーワルサーだった。
スタートがもっさり出て向正面の入り口では中団より後方のポジション。しかし「このままだったら、勝負どころで4~5頭分外に振られてしまう」との判断で一気に仕掛け、3、4コーナーでは逃げる
マッドドッグの外に並びかけるロングスパート、最後の直線もそのまま一気に突き抜けて3馬身差の快勝だ。
「ちょっと早いかと思ったけど、イチかバチかの仕掛けだった。能力の高い馬で、これまで乗っていたジョッキーがよく競馬を教えてくれていた」と冷静に振り返った。復帰してから、なかなかいい結果が出ていなかっただけに「この勝利を機にまた頑張りたい」と完全復活を誓っていた。
提供:デイリースポーツ