■
ラビットランに騎乗予定の
和田竜二騎手――
ローズSを振り返ってください。
和田 思っていた以上に鮮やかに勝ってくれました。流れが速くてこの馬に向きましたけど、芝が2回目で競馬自体もまだ半信半疑でした。上手に走ってくれました。改めて能力の高さを感じました。
――中京の500万下から続いての騎乗でした。
和田 芝自体も乗り味が良くて軽い走りをしていたので、走りそうだな、と思っていました。強いですね。あまり乗ったことない乗り味です。楽しみがあります。
――あまり乗ったことのない乗り味、とは?
和田 全身を使って走るんですけど、軽く上に
ピョンピョン飛んでいる感じです。スピードにもつながるし、余裕のある感じの走りをしているんです。素軽過ぎるくらい。あまり経験ないタイプだったので、こういう馬もいるんだな、と思いました。
――
ラビットランの長所は?
和田 決め手となる切れ味がありますね。
――京都の芝2000mとなります。
和田 距離は前半から力が入ってしまうと心配ですね。コース形態が変わってきますが、基本的には先行有利だと思います。ロスのない競馬が出来ればと思います。
――位置取りで意識する部分は?
和田 枠や流れによります。この馬のリズムを壊してまで位置を取るというのはないです。馬と相談しながら、力を出し切って結果を出せれば。
――和田騎手自身、今年(
JRA)81勝でリズムもいいのでは?
和田 おかげさまでいい馬に乗せてもらえる機会もありました。大舞台で結果を出したいですね。
――期待のほどは?
和田 芝はまだ2戦でキャリアが浅いので未知な部分もあり、不安も楽しみもありますが、単に乗る部分だけではとても楽しみですね。まだ能力は測り知れないと思うので、どんな条件でもこなしてくれればと思います。
――最後に抱負を。
和田 能力が高い馬です。力を出し切れるように頑張ります。
■
ラビットランを管理する角居勝彦調教師
――
ローズSを振り返ってください。
角居 強いメンバーの中、ダートからいった馬ですからどれだけやれるのか、という感じでしたね。
――実際に凄い脚で来ましたね。どんな印象でしたか?
角居 そうですね。こんなに走る馬だったのか、という感じです。
――その前の芝のレースではこれくらい走れるという感じはありましたか?
角居 そんな感じはしなかったですね。
――調教について教えてください。10月4日、
サロニカと併せて先行、先着という内容でした。
角居 競馬はもう秋に走っているので、どれぐらい重くなっていないか、という確認だけでしたね。いい動きでした。
――5ハロンからラップを速めていく追い切りでしたが?
角居 ちょっと頭が高い走り方をするので、後ろから突かれてどれぐらい我慢できるか、という感じでしたが、ちゃんと上手に走っていたと思います。
――10月9日にも坂路を52.8-12.8で上がっています。
角居 そうですね。思いのほか、時計が速かったのですが。具合が良く、馬場が良かったからだと思います。
――そして今週、今朝の調教の意図は?
角居 もう出来ているので、単走でやりました。
――坂路で時計は56.0-12.8でした。
角居 いい調教だと思います。ちゃんと乗り手の言うことを聞いて上手に走ってきたように思います。
――最後の微調整もうまくいったと?
角居 はい、そうですね。
――ダートでデビューして3戦目までダートでしたが、そのあたりは?
角居 ダートの血統なので、オーナーと相談して決めました。
――そして、芝へということですが?
角居 ダートの1400の混合レースを予定していたのですが除外されて(注:7月23日の中京8レース)芝のほうへ行かざるを得なくなった(注:7月22日の中京12レース)ので。棚からぼたもちですね(苦笑)。
――改めて
ラビットランの良さは?
角居 スピードが溢れていますし、軽く走れていますし、非常に能力が高いと思います。
――春からの変化、精神面での成長があれば教えてください。
角居 ちょっと線の細い感じがありましたが、この秋、競馬を使いながらドッシリしてきた感があります。ちょうどいい成長を迎えているのかな、と思います。
――
秋華賞は京都の芝2000mです。
角居 今までずっと後ろからの競馬だったので小回りではどういう競馬になるかな、という感じはしますが、その分、速く流れてくれるので折り合いは心配しなくていいかな、と思います。
――週末は雨予報ですが?
角居 やってみないとわからないとは思いますが、意外にしっかり走れそうな感じはあります。
――最後にひとこと。
角居 秋、順調にきていますし、また成長している感じはあるので。この秋、一番能力を出せる状態になっているので、しっかりいい競馬をして欲しいな、と思います。
(取材・写真:花岡貴子)