「クリノガウディーのことはもともと強い馬だと思ってた。乗ったことはなかったけど、全部レース見てて、絶対にG?を勝てる馬だと思ってたよ。色々あって…この馬に乗せてもらえると決まって、素直に嬉しかった。でもガウディーについて?もう終わった馬?だなんていう声があるのも知ってた。それは俺も同じ。実は昨年の4月くらいに、もう辞めようかと思ってたんだ」
昨年の4月頃、「騎手としての限界を感じていた」という岩田騎手。そしてその直後、落馬で馬の下敷きになり、大けがをしてしまいます。
「ありとあらゆる骨が折れて、あばらもボロボロ。なのに俺、元気だったんだ。こんな大けがの割に、神経はどこもやられてない。ああ、まだ馬に乗ってていいって言われてるのかなって思った」
馬に乗れない日々が続くと、馬に乗りたい、まだ騎手でいたい、という想いが強くなったと岩田騎手は続けます。
「俺は一回、辞めようと思った。つまり一回は終わったみたいなものや。そんな騎手が世間から認めてもらうにはどうしたらいい? 結果を出すしかないんよ。ガウディーもそう。終わった馬、なんて声があって、俺や厩舎の人たちが?いや、終わってないぞ!?といくら叫んだって結果を出さなきゃ聞いてもらえない。勝つことでしかガウディーの力を証明できないと思ったから、そのための調教をした。別に大したことはしてないよ。馬とコンタクトを取って、レースでのイメージをする。こういう走りをさせたいなと思った時に足りてないことを調教でやる。それだけだった」
「ひっかかるってイメージがあるやろ? 全然、そんなことないよ。素直で、走ることに対してまっすぐな気持ちを持ってる。乗ってみて余計に勝たせてあげたいと思った」そう。
それに「担当者(丸田助手)もすごく真面目で、馬のことを本気で考えてる。そんな人から最後のバトンを渡されるわけやで。絶対に結果を出さなあかんやん」と。さらに続けて、「俺はクリノガウディーでG?を取る。それが目標」とも語ってくれたのです。
レッツゴードンキの主戦も岩田騎手でした。ドンキについては「俺もまだ未熟だったから…。もっと勝たせてあげられた、G?をもっと勝てた馬だったのにと思ったりするけど」
丸田助手も「これは縁だったと思います。ガウディーでG?を獲る、そんな夢を一緒に追っていけると思ったら嬉しい」
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