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マカヒキ、カメラ好きが復活!陣営「ダービーを勝ったコース。弾けて欲しい」/ねぇさんのトレセン密着

  • 2017年10月25日(水) 22時20分
 わたしはこのトレセン密着のコーナー(9月までは毎週木曜掲載のコラムでした)で何度となくマカヒキを取り上げてきました。マカヒキは2歳の頃からカメラを向けるとスッと耳を立ててポーズをとってくれるというカメラ大好き小僧(失礼!)だったのですが、今年初旬に撮ったものはイマイチ乗り気でないというか…。

 カメラを向けても奥に引っ込んでみたり、こちらに自分から近づいてきたとしても、耳を真正面に立ててはくれなかったり。見返せば見返すほど、マカヒキが気乗りしていない様子(それでも、カメラが嫌いな馬に比べればじゅうぶんポーズはとってくれているのですが・苦笑)だったように感じます。

 ところが!です。嬉しいことにこの秋は、マカヒキのカメラ好きが復活しています!さすがに2歳や3歳の頃のような“小僧”のイメージはなく、大人びた顔つきに変わりましたが。リラックスしながらも、耳を真正面にピンと立てて自分からポーズをとる。そんなマカヒキに戻っていたのです。

 これは嬉しい!勝手な想像ですが、誰でも調子がイマイチな時は何においても気乗りがしないじゃないですか?実際、春シーズンは大阪杯(GI)でも4着と陣営が納得できる走りが出来ませんでした。その後、宝塚記念を目指して調整されてきましたが「完調ではない」(友道師)という判断で、5月上旬から早めの夏休みに入ることになりました。その効果もあって、疲れが取れてかつての元気いっぱいのマカヒキに戻り、精神的にも余裕が出たのだと思います。

「春も決して走れない状態ではなかったんです。でも、GIともなるとやはりベストのコンディションでなければ勝負になりませんからね。でも、結果としては5月にその判断を下したのが良かったんです。この秋はいい状態に戻すことが出来ました」と、担当の大江助手も穏やかな笑顔。いいですね!このコンビは人馬ともにひじょうに穏やか。このようにマカヒキの馬房では、いつも和やかな時間が流れているのです。

 毎日王冠では久々の1800m。リズムの違いから戸惑いもあったようですが、ひと叩きされて状態は確実に上向いています。

「この秋はまず天皇賞(秋)を目指していたので、このステップになりました。東京コースは広くてのびのび走れるし、何よりダービーを勝っている相性のいいコース。距離が2000mに延びるのは間違いなくいいです」

 今後の予定はまだ白紙で、とにかく天皇賞(秋)に全力投球とのこと。

「将来、種牡馬になって欲しいし、まだまだGIを勝たなければいけない馬だと思っています。ゆったりと構えてダービー馬の実力を出し切る競馬をして欲しいですね」

(取材・写真:花岡貴子)

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