「京王杯2歳S・G3」(4日、東京)
藤沢和師&ルメールの名コンビが決めた。1番人気の
タワーオブロンドンが、中団から鋭い決め手を発揮して重賞初V。鞍上のルメールは昨年の
モンドキャンノに続く連覇を果たした。2着は
キンシャサノキセキ産駒の
カシアス(5番人気)で、初年度産駒が出走した14年から、同産駒は4年連続の連対となった。3着には
アサクサゲンキ(4番人気)が入った。
難なく突き抜けた。1番人気の
タワーオブロンドンが中団から鋭く伸びて重賞初制覇を達成。道中は折り合いに専念して6番手をキープし、直線半ばで外へ出すと、前にいた
函館2歳S覇者
カシアス、
小倉2歳S覇者
アサクサゲンキをあっさりかわした。
昨年の
モンドキャンノに続いて連覇を果たしたルメールは「きょうはいい馬がたくさんいたが、自信はあった。ゲートは良かったし、直線でもいい反応をした」と振り返る。これでデビューから4戦3勝。藤沢和師も「強い内容だね」と納得の表情を見せた。
祖
母シンコウエルメスは師が管理した良血馬で、16年
皐月賞馬
ディーマジェスティの祖母としても知られている。エルメスは新馬戦5着後、調教中に骨折するアク
シデントに見舞われ、安楽死という選択肢も浮上したが、師をはじめとした関係者が血統を後世に残そうと尽力した結果、今がある。「優秀な血統だよ」とトレーナーは目を細めた。
次戦については、「馬の様子を見てからになるが、朝日杯FS(12月17日・阪神)も候補です」と昨年、
サトノアレスで制した舞台を口にした。2歳S勝ち馬2頭を撃破した期待馬が、返す刀で世代の頂点を目指していく。
提供:デイリースポーツ