「マイルCS・G1」(19日、京都)
秋のマイル王決定戦の枠順が17日、決まった。究極の不良馬場に泣いた
天皇賞・秋(18着)。雨の府中で自慢の末脚を封じられた
サトノアラジンが、晩秋の淀で反転攻勢に打って出る。
さあ、逆襲の舞台へ。
安田記念の覇者には、内寄りの奇数番号(3枠5番)が与えられた。希望していたのは、外めのゲート。だが、枠順決定の知らせを受けた山元助手は「もう少し外の方が良かったのですが、仕方ありません」と話し、「ジョッキーがうまく乗ってくれるでしょう」と前を向くことを忘れなかった。
理想とは違う形にはなったが、目下の状態の良さが不安を打ち消してくれる。決戦を2日後に控えた17日朝は、栗東坂路で4F64秒1-14秒8をマーク。心地良くス
トライドを伸ばした。
「いい意味でピリピリして気合が乗っていますし、いい状態を維持できています」。前走に関しては、まれに見る道悪だったことが全て。敗因ははっきりしており、ダメージもない、と好調を伝えた同助手は、こう続けた。「京都の下り坂をうまく使えれば、と思っています。この馬の脚を生かせるできるだけいい馬場で…。春のチャンピオンですから」と。
安田記念に続いてマイルの最高峰へ。信じた末脚で頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ