「チャンピオンズC・G1」(3日、中京)
3年連続の来日となるヒュー・ボウマン騎手(37)=
オーストラリア=は、名刺代わりと言わんばかりに
シュヴァルグランとのコンビで
ジャパンCを圧勝した。今週は
グレンツェントで、2週連続G1制覇を狙う。なお、30日に出走馬と枠順が確定した。馬券は2日に前日発売される。
今まで詰めが甘かった馬の走りは見違えるように変身した。G1戦では惜敗続きだった
シュヴァルグランが、初コンビとなったボウマン騎乗で
ジャパンCを圧勝した。
今週の美浦では、チャンピオンズCでコンビを組む
グレンツェントを筆頭に、精力的に追い切りに騎乗した。「馬たちがとても幸せそうに見えて、自分自身も追い切りに乗れて幸せ。馬を知るためには追い切りに乗るのは大切なことなので、自ら駆けつけた。状態はとても安定していていい感じ」と目を輝かせた。
現在22連勝中と、歴史的名牝の道を歩むウィンクスの主戦として活躍するボウマンは、今年のロンジンワールドジョッキーランキングで、首位を独走していたが、
ジャパンC制覇で、ついに世界一の座をもぎ取った。「
ジャパンCを勝ったことで、家族も友人もみんな喜んでくれたし、自分自身も幸せ」と胸を張る。
そんな名手にも今回は難問が一つ。ダート競馬の経験値だ。主戦場とする祖国の
オーストラリアにはダート競馬の番組がない。ボウマン自身も「ダートレースの経験は浅い」と認めるが、それでも力強く「楽しみに見ていてください」と話す。逆境を乗り越えて活躍してこそ王者の証しだ。2週連続G1制覇で、日本のファンをとりこにする。
提供:デイリースポーツ