3年連続関東馬が優勝している阪神JF(GI・芝1600m)だが、今年それに続きそうなのが、
札幌2歳S(GIII)に優勝した
ロックディスタウン(牝2・美浦・二ノ宮敬宇)だ。担当の佐竹調教助手に話を聞いた。
「新潟の新馬戦で勝った後にノーザン
ファーム天栄に放牧に出して、そこから良い状態で札幌に送ってもらいました。そのような流れの中で良い状態で
札幌2歳Sに出走させられたのは大きかったですね。
札幌2歳Sは、新馬戦から間隔もあいてなかったですし、輸送もあった中でよく勝ってくれました。前走後はノーザン
ファーム空港に2か月ほど放牧に出て、そちらでしっかりケアをしてもらって、良い状態でこちらに戻ってきました。体にも幅が出て成長していましたね。少しずつ調教のピッチを上げていって、先週しっかりやりました。
獣医さんにチェックしてもらったり、馬の様子を確認した上で、GIに出走させるにはもう1段階ほしいという感じでしたので、先生とも相談をして今週(12/6)は半マイルから全体的に速い時計で併せ馬で追い切りました。先週は行きたがるような面が道中ありましたが、しっかりやったことでガス抜きができたのか、今週は折り合いもついて馬の後ろでも我慢できましたので、良かったと思います。
前走後にジョッキーが小回りの競馬場よりも広いコースの方が合っていると言っていましたし、トビの大きい走りをしますので、小回りのローカル競馬場より阪神の外回りのマイルの方がうまく走れるイメージがあります。マイルに距離が短縮になりますが、それも特には気にしていません。ここ2戦輸送競馬で結果を出してくれていますが、牝馬なので輸送してみないとわからない部分もありますから、レースまで馬の様子をしっかり見ながら気をつけていきたいです。
調教していくと段々気が入るところが姉の
キャットコインと似ていますが、妹の方が馬格があって
パワーを備えているように思います。デビューから2戦、環境やコース形態が違う中で、それに対応したレース運びをして、しっかり結果を出してくれるところがすごいですね。
ルメール騎手もとてもうまく乗ってくれていますので、それも良い方向に繋がっているのかなと思います。
このレースは関東馬が3連勝しているということで、何とかそれに続きたいという気持ちもありますけど、まずは無事にレースに連れていくということが大事だと思います。良い状態で
ルメール騎手にバトンタッチしたいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)