◇馬産地ライター村本浩平の「馬産地インサイ道」
北海道、そして東北の愛好家を中心に、毎月のように各地で開催されている、ばん馬競技大会。
ただ、昨年からはコロナ禍で延期、もしくは中止も余儀なくされた中で、8日に日高町では初めてとなる「第1回ポニーばん馬大会」が開催。体高別でクラスを分けられた48頭のポニーたちが、重量を乗せたそりを引き、速さと力強さを競った。
この大会に際しては、実行委員会の福島一治委員長が中心となり、コースの造成や会場の整備などを1年前から行ってきた。
福島委員長は開催に際して、「コロナ禍にもかかわらず、多くの皆さんに協力をいただきながら、開催へと至りました。馬産地で行われる大会ですが、競馬に興味のあるご家族や、子供たちにもばん馬を通して、馬を身近に感じてもらいたいとの思いもあります」と話す。
実際に昼休みにはジョッキーを子供たちが務め、その前を馬の手綱を持った親たちが走る形での、エキシビションレースも行われた。人馬一体ならぬ、親子一体の走りに、場内からは拍手もわき上がっていた。
今大会は三密を避けるべく、事前の周知もあまり行われず、また会場内でのマスク着用や、アルコールスプレーも各所に備えられるなど、さまざまな感染対策を講じての開催となった。
「来年以降の大会では、また多くの方に見に来てもらったり、参加できるような状況になってもらいたいです。また、この場所も普段から馬と子供たちが触れ合えるような活用も考えています」と福島委員長。ばん馬競技大会が馬文化の発信地となることを期待したい。
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