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香港ヴァーズ・香港G1」(10日、シャティン)
世界の壁は厚かった。内めの好枠を引き当てた
キセキだったが、出遅れて道中は最後方を追走。苦肉の策で、向正面から進出を開始したが、外を回るコースロスがこたえて直線半ばで力尽きた。
M・デムーロは「もともとスタートは速くない馬。それよりも、ペースが遅くて…」と渋い表情。タイトな競馬に「もう少し前に行きたかった。3〜4角ではいいところに動いていったと思ったが、直線はファイトしなくて自分で止まってしまった」と肩を落とした。
父
ルーラーシップとの香港G1親子制覇の夢は厳しい結果に。角居師は「はっきりとした敗因は分かりませんが、見えない疲れがあったのかも知れません」と言葉少なに競馬場をあとにした。
提供:デイリースポーツ