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朝日杯FS・G1」(17日、阪神)
2歳チャンプの座を目指し、美浦・手塚厩舎は
ムスコローソを送り出す。同厩舎はここ10年で2回このレースを勝っている。キャリアの浅い2歳馬の一戦ながら、2歳戦に強い“厩舎力”でG1制覇を狙う。
最近10年で、手塚厩舎は
アルフレード(11年)、
アジアエクスプレス(13年)と、2頭の優勝馬を送り出している。先週の
阪神JFでも
マウレアが3着。2歳戦から勝負強い厩舎が、今回は3戦2勝の
ムスコローソを大舞台へ送り出す。
追い切り前日の12日は、角馬場で入念に馬体をほぐしてから美浦南A(ダート)を2周。騎乗した平塚助手は「前走を使う前は馬が硬かったけど、使ってからは柔らかくなった。使う前より馬はいい感じ」と、手応えは上々の様子だ。
平塚助手は
アジアエクスプレスも担当していた。当時の同馬と比較して「へニーヒューズ産駒の割には芝も大丈夫なタイプだと思う。常歩の感じなんか似ていると思うし、
ムスコローソの方が気性が安定していていい感じ。現時点で気にするところが何もないというのは、2歳馬としては珍しいからね」とべた褒めする。
唯一、不満を挙げるとすれば前走の内容か。「2走前の新潟2歳S(12着)は、出負けして引っ掛かって競馬になってなかったから参考外。前走は初戦の鮮やかな勝ちっぷりを思えば、ズバーンといってもらわなきゃね」と勝ったものの手厳しい評価を下す。だが「それでもいい時計で勝ってはいるからね」と自らを納得させた。
この大一番は池添との初タッグになる。「池添騎手には
アイムユアーズで勝たせて(12年
クイーンS)もらっているからね。厩舎との相性はいいし、でかいところを狙うジョッキーだから面白いと思う」と、大一番で勝負強さを発揮する鞍上の手綱さばきに寄せる期待は大きい。しっかりと仕上げて厩舎の
朝日杯FS3勝目に挑む。
提供:デイリースポーツ