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右目失った競技馬 「ヴァリさん」北宇和高

  • 2021年08月13日(金) 21時27分
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 愛媛県内で唯一、馬術部がある鬼北町近永の北宇和高校が所有するストラディヴァリ(19歳せん馬)がこのほど、病気のため右目の摘出手術を受けた。部員らは「ヴァリさん」の愛称で親しまれる仲間と一日でも早く一緒に練習がしたいと願い、回復に向けて懸命に世話を続けている。

 ヴァリの容体に変化が出始めたのは20年4月ごろ。驚きやすくなり、右目が少しずつ見えにくくなっている様子がうかがえた。今年5月には目が腫れ上がり、閉じられないほど眼球が突出。痛みがひどく頭を下げて餌を食べられなくなり、キャプテンの中村月子さん(17)は「だんだんと骨張っていく体をブラッシングしながら、この先どうなるのか不安でたまらなかった」と振り返る。

 手術が必要となり、大きな動物に対応できる山口大動物医療センター(山口市)で6月下旬、眼球と腫瘍を摘出された。ヴァリは長時間の移動や前例の少ない手術を乗り越え、鬼北に戻った。費用はOBらが出し合った見舞金でまかなった。

 手術前後、部員らはヴァリの体調管理のため、協力しながら水や餌の量を正確にチェック。中平明子さん(18)は「大変だけど、馬の命に関わることだから手は抜けない」と話す。運動ができないヴァリの毛艶が悪くならないように、丁寧にマッサージやブラッシングを続けている。

 馬術部はヴァリのための治療やリハビリなどに充てる費用への寄付を呼び掛けている。
ネタ元のURL
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202108130025

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