「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)
強力タッグが結成された。
渡辺薫彦調教師(42)=栗東=が、
ダブルシャープの鞍上に指名したのは、かつてのラ
イバル和田竜二騎手(40)=栗東・フリー=だ。
テイエムオペラオーVS
ナリタトップロードで幾多の名勝負を繰り広げた2人が、仁川の大舞台に向けて共闘。道営出身の期待馬を2歳マイル王に導くか注目だ。なお、きょう15日に枠順が確定。馬券は16日に前日発売される。
激しい追い比べを繰り返した相手だからこその確信がある。この馬に一番合う鞍上は彼に違いない。騎手時代、
ナリタトップロードの
菊花賞で男泣きした渡辺師が、
ダブルシャープで迎える厩舎初のJRA・G1出走。指名した鞍上は、
トップロードのラ
イバル・
テイエムオペラオーの主戦だった和田だ。
「オーナーからは“決めていいよ”とおっしゃっていただいて。彼が合っていると思うんです。追えば追うほど伸びてくれる馬。彼ならガシガシやってくれるから」。
ダブルシャープはホッカイドウ競馬からの転入初戦。まくり脚で勝負する
スタイルで、
クローバー賞では初芝ながら
タワーオブロンドンをねじ伏せている。栗東入厩直後は周りを気にしていたが、ほどなく環境に慣れたという。
最終追い切りには和田自らまたがって「聞いていたより扱いやすかった。長くいい脚を使うし、仕掛けてからの反応がいい」と話しており、馬の特長については見立てが一致している。
16年3月の厩舎開業以来、和田とのコンビでは〈3・4・2・2〉。複勝率81・8%の
ハイアベレージだ。師は「好きなように乗れるからいいんじゃない?」と、細かい指示はせずに任せる構え。和田は「“俺の方がうまく乗れる。下手くそや”って(渡辺師に)言われたりしてな」と軽口で返した。かつての戦友が紡ぐ絆。大舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。
提供:デイリースポーツ