10日にシャティンで行われたG1
香港C(芝2000m)を制したタイムウォープ(牡4)の父アーチペンコが、繋養されていた英国ニューマーケットのランウェイズスタッドで、急性リンパ腫のため15日(金曜日)に急死した。享年13歳だった。
アーチペンコは亡くなる少し前まで元気に過ごしており、南半球の出産シーズンに合わせた種付けも順調にこなしていた。
米国産馬のアーチペンコ(
父キングマンボ)は、
クールモアグループの所有馬としてA・オブライエン厩舎から2歳8月にデビュー。3歳秋まで8戦し、G3愛ダービー
トライアルS(芝10F)を含む2勝をマーク。その後、シェイク・モハメド・ビン・ハリファ・アル・マクトゥームにトレードされ、マイク・ドゥコック厩舎に転厩。5歳春まで更に9戦を消化し、G1クイーンエリザベス2世C(芝2000m)を含む4重賞を制した他、G1
アーリントンミリオン(芝10F)2着などの活躍を見せた。
2010年春にランウェイズスタッドで種牡馬入りし、初年度産駒から、G1
ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズ(芝12F)勝ち馬マダムチャンが出現。またアルゼンチンにシャトルされ、今年9月に
パレルモで行われたG1ゼネラルサンマルタン大賞(芝2400m)を制した
フォーティワンらを輩出していた。
(文:合田直弘)