【東西ドキュメント・美浦=19日】20日は伊藤正徳調教師の一周忌。
美浦村に隣接する阿見町の自宅には故人をしのぶ競馬関係者が弔問に訪れている。「もう1年がたつのかと…月日の流れを感じています」。祭壇の遺影に手を合わせた同門(尾形藤吉門下)の後輩、菊川師がお悔やみを述べると、真由美夫人が手紙の束を運んできた。「夫の遺品を整理していたら師匠(尾形藤吉元調教師)からの手紙が見つかりました。尾形藤吉展の展示資料になればいいのですが…」
来秋、競馬博物館(東京競馬場内)で開催予定の尾形藤吉生誕130年特別展に立ち会えないのが故人の心残りだったという。藤吉氏が育てた戦前の名牝クリフジの産駒をチェックするように伊藤正四郎騎手(正徳氏の父)に指示したはがきなど貴重な資料の数々…。その文面に目を通す菊川師と梅崎に夫人が優しくほほ笑む。「菊川先生の出走馬も夫に代わって応援してますよ。毎週、スポニチで情報をチェックしてますから」
今週の菊川厩舎の勝負情報は…日曜新潟7Rのサムライスピアー、フジマサインパクトの2頭出し。馬券を買い過ぎるなよ!遺影の目がとがったように見えた。
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