「
中山大障害・JG1」(23日、中山)
飛越ごとに少しずつ差を詰める。一昨年の覇者
アップトゥデイトが打った“奇襲”の大逃げに、じりじり詰め寄る
オジュウチョウサン。直線のマッチレースをゴール手前できっちり半馬身かわし、コースレコードを26年ぶりに1秒1も更新。ハードル界の王者が高らかに威厳を示した。
単勝1・1倍に応えた石神は、2年連続で自身の障害リーディングを確定させるおまけ付き。「本当にホッとしています。今年はオジュウ以外では重賞を勝てなかったので、来年はほかの馬でも頑張りたい」と表情を崩した。
99年の障害
グレード制導入以降、史上初のJ・G1・4勝目。障害重賞8連勝は自身のJRA記録を更新した。しかし、まだ破るべき記録は残る。和田郎師は海外遠征も含めた今後の目標を聞かれて、「障害は平地以上に英仏は事情が違う。大障害を5勝した馬(
バローネターフ)もいるしグランドジャンプを3連覇した馬(
カラジ)もいます。そういった記録に挑戦するのも意義がありますね」と気持ちを引き締めた。
来年は
阪神スプリングJ(3月10日・阪神)からの始動が有力。さらなる記録への挑戦へ、まもなく希望の新年がやってくる。
提供:デイリースポーツ