「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
一気に世代の主役候補へ駆け上がるか-。新馬戦を快勝した
ステイフーリッシュが、デビュー19日目での史上最速G1制覇を目指す。勝てば、
スティンガー(98年阪神3歳牝馬S)、
リオンディーズ(15年
朝日杯FS)の記録を10日更新。1戦1勝馬によるG1制覇も史上3頭目となる。手綱を取る中谷は「普通に考えれば厳しい。重賞でいい競馬した馬もいる。ただ、走る馬はそういうのを度外視して走る。ここで走れば、来年春が楽しみ」と期待は大きい。
普段は牧場で調教を手伝う26日朝も、鞍上は栗東坂路でパートナーに騎乗。軽快な脚さばきで4F63秒5-14秒8を刻み、「硬さもなく、行きっぷりはすごく良くなった。しっかりネジが締まった感じ」と初戦からの上積みを実感する。レース開催日だった24日朝も最終リハに騎乗するなど、大一番に懸ける思いは強い。
騎手デビュー20年目。15年5月に美浦から栗東に所属変更すると、その後は矢作厩舎を拠点に結果を積み重ね、信頼を勝ち取ってきた。「2年前までならソワソワしていたと思う。俺自身、重賞は勝っていないけど、人気馬に乗せてもらってきた。技術的な変化はそうないけど、気持ちの部分は大きい」。平常心で挑み、大輪の花を咲かせるつもりだ。
「チャンスをもらえるのはありがたい。それをものにできるかどうかが大きい。先のある馬。馬を第一に考えて競馬した中で、結果も伴えば一番」。大恩ある厩舎の馬でタイトルを-。G1昇格元年で、人馬ともに大仕事を成し遂げる。
提供:デイリースポーツ