大井競馬場(天候:晴 馬場:良)で行われたダート
グレード競走の第63回
東京大賞典(第10競走・GI・3歳以上オープン・ダート2000m・1着賞金8000万円)は16頭が出走した。
3番人気となった
JRAの
コパノリッキーが先手を取って逃げ切り、2着に3馬身の差をつけて優勝した。勝利騎手は
JRAの
田辺裕信。勝ちタイムは2分4秒2。2番手につけた1番人気の
JRAの
ケイティブレイブを、後方から追い込んだ2番人気の
JRAの
サウンドトゥルーが最後の直線で交わして2着となった。4着が去年の勝ち馬の
アポロケンタッキーで、5着が
JRAの
ロンドンタウン。6着が
JRAの
ミツバで7着が
JRAの
インカンテーション。
JRA所属馬7頭が上位を占めて、8着が船橋の
ヒガシウィルウィンだった。
コパノリッキーは、
父ゴールドアリュール、
母コパノニキータ(母の
父ティンバーカントリー)という血統の牡7歳栗毛馬。
JRA栗東・
村山明厩舎の管理馬。このレースを最後に引退する
コパノリッキーは、
東京大賞典4度目の出走で初制覇を果たして有終の美を飾った。これでGIは11勝目となり、通算成績は33戦16勝(
中央競馬では16戦6勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
コパノリッキー(
田辺裕信騎手)
「ホッとしました。無事に、ということに加えて記録もかかっていましたし、一番いい形で締め括る事が出来ました。
ケイティブレイブと前半少し競る形になって、イメージとは少し違う形でしたが、うまく対応してくれましたし、後半はリズム良くイメージ通り走れました。この馬で初めてGIを勝たせて貰って、しかもそれが最低人気で、見ている人にインパクトを残してくれましたからね。僕の知名度を本当に高めてくれました。この馬の子供で結果を出せるように、また頑張りたいです」
(
村山明調教師)
「本当に嬉しいです。火曜日にオーナー、騎手と話し合って、思った通りの競馬をしてくれました。自分の形に持ち込めていい感じだな、と思って見ていました。こんなに強くなってくれるとは...という気持ちです。引退レースをこのような形で飾れて嬉しいですし、今度は
コパノリッキーの子供たちを手がけて、勝ちたいと思います。ぜひまた応援してください」
2着
サウンドトゥルー(
大野拓弥騎手)
「リズムも良かったですし、勝負どころでは行ける、と感じました。ただ、勝った馬が上がりもまとめていましたし、強かったですね。今日も状態は良かったですし、しっかり走ってくれました。衰えは見られないですし、来年も活躍してくれると思います」
3着
ケイティブレイブ(
福永祐一騎手)
「逃げるか早め先頭、という指示でした。スタートからある程度出して行って、流れた中での2番手で指示通りの展開でした。早めに掴まえに行きましたが掴まえられず、ラストは脚が上がっていました。相手が強かったです。ただ、今日もタフな競馬の中で一生懸命走ってくれました」
5着
ロンドンタウン(
岩田康誠騎手)
「前走の敗因がよく分からなかったのですが、今日はそれと比べればよく走ってくれました。折り合いもついていました」
7着
インカンテーション(
三浦皇成騎手)
「ゲートも決まって、理想の形で運べました。前走は馬のリズムを守って運んで強い競馬でしたし、そのイメージで運んだのですが...。条件的には、前走の方が合っているという印象ですね。ただ、馬は充実していますし、よく頑張ってくれました」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI