109年続く馬産地浦河の新春恒例行事「騎馬参拝」(実行委主催)が2日、西舎神社で行われた。歴史ある行事をひと目見ようと、約250人の参拝客や関係者が初詣を兼ねて訪れた。
明治40年に町内西舎に国の日高種馬牧場が開設されて以来続く伝統行事。開設により日高の産馬事業は著しく進展した。主神は牛馬守護の神として広く崇敬を集めている福島県相馬郡中村の相馬中村神社の祭神・天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、相殿神として全国の産馬改良に尽力した藤波言忠大人命(ふじなみことただうしのみこと)、元浦河支所長の西忠義大人命(にしただよしうしのみこと)が祭られている。
今年の騎馬参拝には実行委を組織する
JRA日高育成牧場、浦河乗馬スポーツ少年団、浦河乗馬クラブ、浦河ポニー乗馬スポーツ少年団、浦河高校馬術部、町乗馬公園所属サークルや愛好者がサラブレッドやポニー計25頭と一緒に参加。
午前9時15分に西舎の
JRA日高育成牧場きゅう舎を出発。雪原の軽種馬育成調教センター(BTC)やうらかわ優駿ビレッジアエル敷地内を通り、ピスカリの森を横断して10時半過ぎに西舎神社に到着した。
礼節を重んじ、本殿前で下馬をしてさい銭を投げて1年の目標を祈願。続いて、平賀敦
JRA日高育成牧場長、池田拓浦河町長、金岩武吉道議、宮内修西舎自治会長らがお参りしたあと、全員でかしわ手を打って大願成就を祈願した。
参拝終了後は、子どもと一般参拝客に分かれてもちまきが行われ、今年最初の“福”にあやかろうとにぎわった。
参拝を終えた浦河ポニー少年団長の大池崚馬君(12)は「(騎馬参拝は)きつかった。今年はもっと運をつけたい。夏の町民乗馬大会で優勝したい」と抱負を話し、平賀
JRA場長は「日高管内の生産馬が健康で順調に育ち、大きなレースをとれるような馬が出てくれたらうれしい」と期待していた。
日高報知新聞社