サイバーエージェントの藤田晋社長(48)が馬主として競馬界に参入。インタビューで参入の経緯、今後の展望を大いに語った(取材・松末守司)
―改めて馬主になった経緯を教えてください。
「昨年末に雑誌で武豊さんと対談した時に『馬主どうですか?』みたいな話をされたんです。いつか馬主をやりたいとは思ってましたが、会社を創業する時の恩師、USENの宇野康秀社長に『馬とフェラーリだけ買わなければ自由にしていい』と言われていたので、禁じていたんです。それが宇野社長から昨年の新年会の時に『もう馬を買ってもいいよ』と言われたので、やる気になりましたね」
―以前から魅力を感じていたのですね。
「ダービースタリオンにしてもウイニングポストにしても、ゲームになるくらい面白いものですからね。競馬は以前から興味を持っていたので、豊さんがきっかけでむくむくと思い出して、今ならやれるかもと思いました」
―そこからどう動いたのですか。
「今年2月、豊さんと食事をした時に森秀行調教師がいらっしゃって、馬主申請書を持ってきてくれたんです。それで、もうこれはやろうと。どのくらい(費用が)かるんですかと聞いたら年間5億円くらいとおっしゃったので、それならと思って話が大きくなっていきました」
―ちょうど傘下の会社「サイゲームス」がスマホアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」をリリースしたタイミングでの馬主デビューでした。
「よく『ウマ娘』のためだと言われるんですけど、子会社が作っているゲームですし、深く関与してるわけではないので、タイミングが重なっただけなんです。ただ馬主を社長の道楽と言われず、何となく仕事が絡んでいるイメージを持ってもらってるのは、ラッキーという感じですね」
―馬主はビジネスですか、それともロマンを追って。
「まずビジネスではないですよ。でもロマンでもない。セレクトセールの買い方を見てもらえれば分かると思いますが、すごく勝ちたいという気持ちが強いです。勝てそうな馬、ノーザンファームさんから大半を買っているのもそうです。勝てそうな馬を一生懸命に見ました」
―理想の馬主像は。
「金子真人さん、里見治さんのように、個人大馬主になるつもりで、そこに最短距離でいけるような資金の使い方で入ったつもりです。重賞を何勝もできる馬主を目指していこうと思っています」
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