9日、2017年度の
JRA賞の受賞馬選考委員会が行われ、
年度代表馬と
最優秀4歳以上牡馬に
キタサンブラックが選出された。
キタサンブラックは2016年度に続き2年連続での
年度代表馬となった。
この受賞に対して、管理する清水師は開口一番、「ありがたいですね。ブラックはよく頑張りました。感謝ですね」と愛馬をねぎらい、称えた。
「
宝塚記念と
ジャパンカップは勝てませんでしたが、昨年トータルで見ると王道の6つのレースを全部一番人気で走ってしっかりと
JRAを引っ張って、先頭に立って盛り上げてくれました。4つGIを獲っているので、その“4つ”というのを評価してあげたいですね」
2017年のあいだ、すべてが順調だったわけではない。
宝塚記念は単勝1.4倍の断然の一番人気の支持を得ながらも、9着と大きく敗れた。
「ブラックに対してかわいそうなことをしてしまった、と思いました。これだけの馬に汚点というか…馬に申し訳なかった。それがあったので秋の天皇賞は気合が入りましたね。それにブラックはちゃんと応えてくれた。まだ終わっていなかった、というのを見せられました」
改めて
キタサンブラックの凄さを問うと、感慨深く、時にハッと驚くように語った。
「2000から3200まで、高速馬場でもグチャグチャの馬場でも問題なくどんな条件でもちゃんと結果を出す。凄いですよね。スピードがあって、スタミナがあって、
パワーがあるし健康で丈夫。言葉は悪いけど、“バケモノ”です。本当に“怪物”です」
(取材・文:花岡貴子)