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【東海S】ディアデル遅咲きの良血馬覚醒 キンカメ×SS系の中で“最強配合”

デイリースポーツ
  • 2018年01月17日(水) 07時00分
 「東海S・G2」(21日、中京)

 遅咲きの良血馬が3連勝での重賞初Vを狙う。明け7歳のディアデルレイは危なげない内容でオープン特別を連勝中。ここはチャンピオンズC2着のテイエムジンソクが中心となる一戦だが、母に重賞3勝のディアデラノビアを持つキングカメハメハ産駒が勢いに乗って大本命馬を打ち負かす。

 ディアデルレイ福島民友C師走Sを連勝。昨年1月のオープン入り後はマーチS2着を除いて低空飛行が続いたが、一気に上昇気流を捉えた。その内容も完勝といえるもの。前者は好位からアッサリ抜け出し、後者は逃げて最速タイの上がり3F37秒1をマークし、4馬身差をつけるワンサイドの圧勝だ。

 明けて7歳。連勝の勢いで初重賞獲りに挑む。牧師は覚醒した要因をこう話す。

「気ムラな面がなくなり、走る方に集中できている。以前は手先が重い走りだったが、今はフットワークも素軽い。体が動くようになったから、行きっぷりも違ってきたんでしょう。今は全部がいい感じでかみ合っている」

 血統的なバックボーンも、ひと皮むけた要因のひとつだろう。母ディアデラノビアサンデーサイレンス産駒で、現役時に通算5勝、05年のフローラSなど重賞3勝を挙げた。そして、父がキングカメハメハ。SS系との組み合わせでは“最強配合”といえる。

 トレーナーは「前走は逃げる形になったが、今はどの位置からでも競馬ができる。速い馬がいれば、道中じっとしていればいい。寒い時季でも体が軟らかく体調には自信を持てる」と、状態について太鼓判を押す。

 テイエムジンソクが抜けた存在なのは確か。それでもこの馬には底を割っていない魅力がある。追う者の強みを生かせば逆転も夢ではない。

提供:デイリースポーツ

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