「
シルクロードS・G3」(28日、京都)
16年
京成杯AH以来、久々の重賞Vを狙う
ロードクエストが好ムードだ。前走のカーバンクルSは3着に敗れたものの、初の1200メートル戦でメンバー最速の上がり3F33秒6を記録した。距離を短縮したことでレースぶりは良化。16年NHKマイルC2着の実績馬が、ス
プリント界でも存在感を示す。
15年新潟2歳S、16年
京成杯AHと重賞2勝を挙げ、16年NHKマイルC2着の実績もある
ロードクエスト。昨秋は2桁着順が続くなど、不振にあえいだ実力馬が新天地で輝きを取り戻しつつある。
初の6F戦となった前走のカーバンクルSで、メンバー最速の上がり3F33秒6を記録して3着。逃げ、先行有利の展開で勝ち切ることができなかったものの、未知の距離で復活ののろしを上げた。
小島茂師は「マイルの競馬で上がり3F時計はいいのに着順は良化しない。これなら千二へと思った」と6F戦へとかじを切った経緯を語る。最後に脚は使っているものの、競馬の質が合わずに結果が出なかった。そこで試みたステージ
チェンジ。「デビュー当初からマイル以上の距離でもこなせると思っていたし、そのような調整はしてきた。ただ、千二も合うのではという気持ちはあった」とうなずく。
前走の収穫はレース結果以外にもあった。これまでは気持ちを重視し、気分を損ねないように末脚勝負に徹した。しかし、前走は電撃戦とあってテンから行かせる競馬に。「あのレースをしたことで、その後の
テンションを心配したが、本気で走ったことで馬がすっきりしたみたい。これまでと変わらないし、むしろいいぐらい」と好感触。短距離戦の競馬がカンフル剤となり、気性面にも変化が生まれた。
「昨年はケガをしたりと流れに乗れなかった。ただ、今年は最初のレースで3着に好走。現状で千二が合っているのは間違いないし、このままいい流れで」と師は前を向く。ス
プリント戦で新たな1ページを。
ロードクエスト第2章が幕を開ける。
提供:デイリースポーツ