競馬歴が長い方であればご存知かもしれませんが、セレクトレールで5億円を超える当時(2004年)の歴代最高価格で落札され、大きな注目を浴びながらデビューするもなかなか思うような結果が出ず、一時は馬主の問題で裁判所から差し押さえ対象になるなど、数奇な運命をあゆんできた馬です。
11歳まで現役を続け、その後種牡馬として繋養されていましたが、この度お役御免となったようです。
「引退種牡馬のサードキャリア支援」という、TCCとしては初めての試みになります。
今回の受け入れの経緯としましては、繋養先の優駿スタリオンステーションが行先を探していたところ、共通の知人を通じて相談がきました。
何とかしたい、何とかしないとという思いですぐに受け入れに向けて奔走しましたが、同時にかなり悩みました。
理由としましては、
・つい先日まで現役の種牡馬という特性上、預託可能な乗馬クラブや牧場が限られる。
・全くの手出しスタートとなるため、全体の資金計画に影響が出る。
・TCCの活動のコンセプトやガイドラインに沿っているか。
など、初めての試みということもあり、様々な問題がありました。
2、3日の期間で上記の問題点を一つずつクリアし、この度正式に受け入れる決断をしました。
今後去勢手術を経て、ホースシェルターには入厩せず、直接預託先施設に移動することになります。
【移動先】
緑の馬牧場(千葉県成田市久米野297)
■ザサンデーフサイチのオーナー募集を本日から開始いたします。
悲劇の良血馬と言われたザサンデーフサイチが心安らぐ余生を過ごせるよう、皆様のご支援を宜しくお願いいたします。
オーナーお申し込みはこちらから
https://www.tcc-japan.com/umashare/horse/detail/?id=1067
■当面の預託料についてはこのような時のために積み立てているTCCみらい基金から捻出することにしました。
TCCみらい基金について
https://www.tcc-japan.com/futurefund/
種牡馬になっても余生を全うすることが出来ない現状に様々な感情はありますが、まずはしっかりザサンデーフサイチのサードキャリアを確保するとともに、多くの方にこの現状を知っていただき引退競走馬たちの養老余生に対する取り組みが広がることを願います。
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