数多くの活躍馬を輩出し、昨年は3歳牡馬クラシックの
菊花賞(GI)に優勝した
キセキの生産牧場でもある日高町内福満の
下河辺牧場(
下河辺行雄社長)では、1月6日から軽種馬の出産が始まっている。牧場によると30日現在で7頭が誕生し、スタッフが神経を張り詰め出産に立ち会っている。
130頭の繁殖牝馬をけい養している
下河辺牧場では、今年95頭の出産を予定。3~4月を
ピークに最終予定日は5月初旬となっている。
24日には、2015年の
皐月賞と
日本ダービーを優勝し、その年の
最優秀3歳牡馬に選出されたクラシック2冠馬・
ドゥラメンテを父にもち、祖母がイ
タリア3歳チャンピオンで、母が英国で3勝の
タミーンとなる良血統の牡馬が誕生。凍てつく場内で乳をもらい、日々順調に成長している。
6年連続リーディングサイアーの
ディープインパクトや
ハーツクライ、
オルフェーヴルを始め、
ドゥラメンテや2015年の
最優秀2歳牡馬の
リオンディーズ、同
最優秀4歳以上牡馬ラブリーデイ、2015年の
年度代表馬モーリスなど人気種牡馬の仔も出産予定で、生まれてくる仔馬に競走馬としての期待感は募る。
下河辺社長(46)は「(
ドゥラメンテの仔は)足長で骨太の力強い仔馬。誕生から1週間たつが、元気で飛び跳ねる姿がとてもしなやか。順調に成長してほしい」と7頭の仔馬たちに優しい眼ざしを送る。
馬産地・日高管内には現在約700戸の牧場があり、毎年春には約5千頭の仔馬が誕生する。(取材:日高報知新聞社)
日高報知新聞社