「
共同通信杯・G3」(11日、東京)
クラシック路線に乗れる器か。
オウケンムーンにとっては真価を問われる一戦だ。休み明けの前走は勝ちタイムこそ平凡だが、馬群を縫って力強く抜け出した。国枝師も「勝ちっぷりが良かった。順調だし使った上積みはある」と成長を確認、今後の伸びしろを期待する。
父
オウケンブルースリは08年の
菊花賞馬で、産駒は2世代目となる。「当歳の時に牧場で動きを見て、軽い走りをする馬だと思った。丈夫で順調に来られた」と話す。新潟の未勝利を2歳レコードで楽勝しており代表産駒となる可能性も十分。ひと目で分かるが頭が高い走法だが「祖父の
ジャングルポケットがそうだった。頭が高い走りでも追って伸びる。
トニービンの系統は広いコースが得意。相手は強くなるが楽しみはある」と自信を見せた。
今回は
グレイルが断然という声が多い。京都2歳Sで破った
タイムフライヤー(2着)がG1・
ホープフルSを制したのだから当然だ。
グレイルは国枝厩舎の
ロジチャリス(現オープン)の半弟。やや因縁めいた初対決になるが、同師は「あの馬は強い。だけど、競馬では番狂わせもよく起きる」と笑みを見せた。
提供:デイリースポーツ