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近鉄運転士から40代で予想屋「カリスマ」

  • 2021年10月03日(日) 21時13分
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 「近鉄の運転士」の肩書を捨て、地方競馬の予想屋に転身したのは42歳の時だった。独自に蓄積したデータをもとに1日の全レースを的中させ、「伝説の予想屋」「カリスマ」と呼ばれたことも。還暦を迎えた今、拠点を置く笠松競馬には、馬券不正事件、コロナ禍と嵐が吹き荒れる。「あと10年はやりたい」と意気込む予想屋の思いとは。

 「7-8 2 3」

 岐阜県笠松町にある笠松競馬場。例えば2016年4月14日の第4レースなら、縁日の屋台のようなボックスで客が受け取った小さな紙には、こんな数字の判が押されていた。

 7番の馬を1着に据え置く予想だった。2着と3着に8、2、3番の馬を組み合わせると、「7→8→2」「7→2→3」など3連単で6通りの予想となる。

 結果は「7→3→8」の的中。100円の馬券が4900円に化けた。

 ボックスに立つのは、予想屋「大黒社」の一岡浩司さん(60)だ。レースごとに馬の特徴や展開予想を客に伝え、その「結果」は言わず、5センチ×9センチほどのわら半紙に馬券の買い目となる馬の番号をゴム印で押して売る。それが仕事だ。

 笠松競馬場では、「日本一」「大統領」といった屋号を掲げ、6、7人が3連単や馬単の予想を1レース100円で売る。馬単は1、2着を、3連単は1〜3着を着順どおりに当てる。

 「場立ち予想」といわれ、大井競馬(東京)や金沢競馬(金沢市)など地方競馬で昔から続く。

 一岡さんは2006年11月、笠松競馬の馬単予想が1日10レース中7レースで的中。馬連(1、2着の組み合わせ馬券)は全レースを当ててみせた。競馬雑誌に「伝説の予想屋」と紹介され、コラムを連載したこともある。

 この夏、還暦を迎えたが、「予想屋」としてはそう古い方ではない。

 41歳まで電車の運転士をしていたからだ。三重県伊賀市の出身。
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https://www.asahi.com/articles/ASP9R5QR0P91OBJB00H.html?iref=pc_ss_date_article

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