桜花賞の主役候補の多くがここから始動する。GIIに格上げされたことで、今後は最重要
トライアルとしての位置付けがより強固なものになることが予想される。
1.阪神JF組強し
過去10年間で阪神JFから直行した馬は[6-4-5-8]。そこで5着以内だった馬に限定すると[6-3-4-4]となる。能力やコース経験に加えて、スケジュール面の余裕も好成績につながっているようだ。
2.キレ味が要求される
かつては遅い時計の決着が通例だったが、ここ2年間は1分33秒前後の好タイムでの決着が連続している。一昨年1・2着の
シンハライト、
ジュエラーはいずれも上がり3F33秒0で、昨年も上位3頭の
ソウルスターリング、
ミスパンテール、
リスグラシューは上がり3F33秒台をマークしている。
3.オープン特別組は期待値が低い
紅梅Sや
エルフィンSなど、前走でオープン特別を走っていた馬は過去10年で[1-1-2-32]と、人気になる馬が多いことを考えるともうひとつの成績だ。一方、前走で新馬や未勝利を勝ったばかりの馬が[1-1-1-22]と、まったく遜色のない成績を収めている。
ラッキーライラックは3戦3勝、無敗の阪神JF勝ち馬。前走を含めて上がり3F33秒台をマークしたことが2回あり、決め手の争いには自信を持っている。もともと
オークス向きと期待されていたように折り合い面にも不安はなく、ここは死角の少ない本命馬になる。