いよいよ明日から英国では、障害シーズンの
ハイライトとなる「チェルトナム・
フェスティヴァル(3月13日〜16日)」が開催されるが、直前になって、大物2頭の戦線離脱という残念なニュースが飛び込んできた。
まずは、02年から04年にかけて3連覇したベストメイト以来となる、G1ゴールドC(芝26F70y)連覇を目指していた
サイジングジョン(セン8、父ミッドナイトレジェンド)が、8日(木曜日)の追い切り後に行われた獣医検査で、骨盤に亀裂骨折を発症していることが判明。ゴールドCを回避することになった。
サイジングジョンは、12月28日にレパーズタウンで行われたG1
クリスマスチェイス(芝24F)で圧倒的1番人気を裏切り7着に大敗。はっきりした敗因が掴めずにいたが、8日の調教の動きが冴えなかったため改めて精密検査を受けたところ、故障が判明したものだ。
更に、G1ライアンエアチェイス(芝20F166y)で前売り1番人気に支持されていたウェイティングペイシェントリー(セン7、父フレメンス
ファース)の陣営が、9日、「馬の状態が100%ではない」として、同競走の回避を発表した。
2月17日のG1
アスコットチェイス(芝21F8y)でG1初制覇を果すとともに、スティープルチェイス転向後の成績を6戦6勝し、この路線に出現した新たなスターホースと目されていたのが、ウェイティングペイシェントリーだった。
(文:合田直弘)