夢は「ムチ一本でどこへでも」-。デビュー4年目の
野中悠太郎騎手(21)=美浦・根本=が、アイルランドへ武者修行に出る。期間は18日(今週騎乗後)から10月末までの約半年間。17年6月にフランス・
シャンティイ競馬場で行われた「ロンジン・フューチャー・レーシング・スター賞(若手騎手招待レース)」にJRA代表として参加(2着)し、以前から憧れていた海外競馬への思いが一層高まったという。
野中は「年を取れば取るだけ腰が重たくなると思うんです。若いうちに行くからこそ、多くのものを吸収できる」と目を輝かせる。ここまで通算29勝。日本での勝ち鞍はいったんお預けになるが、それでも、「自分が成長したら、した分だけ遅れは取り戻せる」と、あくなき向上心で踏み出す心構えだ。
現地での受け入れ先はジョニー・ムルタ厩舎に決まった。「周りの人の協力やサポートがなければ実現しなかった。行くからには結果を出したい。ガツガツといけるように頑張ります!」。21歳の若武者は、ひたむきに前を見据えて旅立つ。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ