イギリスにおける2018年の芝平地シーズンが、24日(土曜日)にドン
カスター競馬場における開催を皮切りにスタートした。
開幕日のメイン競走として定着しているのが、1853年に創設された伝統のハンデ戦「
リンカーンH(芝8F)」である。今年は20頭立てとなった中、2番人気に推されていたアデイブ(セ4、父ピヴィタル)が残り1F標識の手前で先頭に立つと、そこから後続を2.3/4馬身突き放す快勝。同馬を管理するW・ハガス調教師は、19世紀終盤から20世紀初頭に活躍したジャック・
ロビンソン調教師の記録に肩を並べる、このレース歴代最多タイ記録となる4勝目を挙げている。同馬は次走、4月27日のG2サンダウンマイル(芝8F)で重賞初挑戦の予定。
また同日の第5競走に組まれた、シーズン最初の2歳戦となるブロックルズビーS(芝5F3y)は、3番人気のイザー(牡2、父クロドヴィル)が優勝。2歳世代の勝ち馬第1号となっている。近親にG1BCフィリーアンドメアターフなどG1・2勝のダンクや、G1
香港カップ勝ち馬
イーグルマウンテンらがいるイザーは、17年のタタソールズ10月1歳市場のブック3にて、1万1千ギニー(当時のレートで約172万円)という廉価で購買されていた馬だった。
(文:合田直弘)