「
桜花賞・G1」(8日、阪神)
デビューから4戦負けなしの
ラッキーライラックは、
阪神JFで2歳牝馬の頂点を極め、始動戦の
チューリップ賞でも完勝を収めた。桜の舞台は2連勝中の阪神マイルであり、さらに今回は叩いた上積みも見込める。全てが順風満帆で、運を必要とせずともタイトルが転がり込むように思えるほどだ。
「前回は少頭数でしたし、すごいスムーズな競馬ができたと思います。今回は他にも強い相手が出てきますし、頭数も増えますからね。競馬ですから何が起こるかは分かりませんよ」と謙虚に語る松永幹師。しかし、その表情は明るい。断然の1番人気が予想されるが、重圧でピリピリした様子がまるでないのは、不安がない証拠だろう。
実際、前走後も何のアク
シデントもなく、青写真通りの調整を続けている。「今までは1回使ったら放牧に出していたのですが、今回は初めてそのまま在厩して調整しています。冬毛が抜けてきて体調が良くなっていますよ」と上昇ムードを感じ取っている。
前走のプラス10キロは成長分。2歳時と比べて、体がたくましくなり、上がり3F33秒3とさらに決め手に鋭さが増していた。「レース後またフックラしてきたし、体重は前走と同じくらいでしょう。落ち着きもあるし、カイバも食べてくれている。ここまでは順調です」とトレーナーは胸を張る。まずは1冠奪取へ。実績と実力を兼ね備えた
ライラックが、無敗の進軍を続ける。
提供:デイリースポーツ