「
桜花賞・G1」(8日、阪神)
まだまだ見限るのは早過ぎる。フィリーズR10着大敗からの巻き返しを期すのは
モルトアレグロだ。1番人気の前走フィリーズRから一転、今回はほぼ
ノーマークの存在になりそうだが、指揮官は前走以上のパフォーマンスを約束。大舞台でどんな走りを見せるか注目しよう。
モルトアレグロにとって、前走は不運な
トライアルになってしまった。スタート直後に隣の
アマルフィコーストと接触。体勢を立て直して先行したが、前に壁をつくれないまま前半3F33秒7というハイペースを2番手で追い掛ける形に。直線ではさすがに脚が残らず、10着に敗れた。
武井師は「スタートして400メートルくらいは前に馬が置けなくて、伸び伸び走り過ぎちゃった」と振り返る。しかし、敗れたとはいえ、勝ち馬とは0秒6差。休み明けを使った上積み、1Fの距離延長、1番人気だった前走から気楽な立場へと、今回は好転する条件がそろっている。
「前走が案外だった分、強気なことは言えないけど…」と師は前置きした上で、「体調面は変わらず順調に来てますし、折り合えれば、前走よりもっと走れるのは間違いないと思います」と巻き返しに期待する。
追い切りを翌日に控えた3日朝は、美浦の角馬場から坂路へ。1F16秒程度のペースで登坂し、体をほぐした。見栄えのする青鹿毛の馬体は、体調面の良さをアピールするように黒々と光り輝いている。そもそもが阪神JFで5着に食い込んだ馬。悔しさたっぷりの前哨戦を糧に、大一番での一変があっても驚けない。
提供:デイリースポーツ