「
皐月賞・G1」(15日、中山)
2歳王者の離脱で混戦必至となった第1冠。
ワグネリアンが5日、栗東CWで追走先着を決め、好気配を漂わせた。入念なケイコによりイレ込みの不安は解消。またがった福永も翌週の大一番に向けて手応えをつかんでいる。
キタノコマンドールもシャープな末脚を披露。こちらも着々と準備が整いつつある。
もう負けられない。
ワグネリアンは栗東CWへ。同じく
皐月賞に出走する僚馬
ジュンヴァルロを3馬身半ほど追走すると、最後は首差かわしてゴール。軽く仕掛けただけのほぼ馬なりだったが、直線は自らハミを取って反応を見せ、5F70秒3-39秒6-11秒6をマークした。
友道師は「テンの入りが遅くて全体時計も遅かったけど、その分、ゴールを過ぎてからしっかりとやっていたので帳尻は合ったと思う。すごく落ち着きも出ている」と満足げな笑みを浮かべた。
「いい感じでした」。こう言ってうなずいた福永は、東スポ杯2歳S以来の追い切り騎乗。「あの時は良くない掛かり方をしていたけど、きょうは馬場入りの1歩目から違った。落ち着いていたし、スタッフがやってきたことの成果だと思う」と、順調な調整過程にホッとした表情を見せた。無敗で迎えた
弥生賞は
ダノンプレミアムの2着。初めて土がついたが、悲観の色はない。「
皐月賞はペースも流れると思うので」。2歳王者不在の舞台。主役を張る準備はできている。
提供:デイリースポーツ