矢作調教師の凄み1 いろいろな生産者の馬で勝ってるのが凄い!
2021年における矢作厩舎の生産者別成績をみてみると、ここまで矢作厩舎はJRAで44勝を挙げていますが、ノーザンファーム生産馬による勝利は9勝と占有率は20%程度。そして18の生産者で勝利を収めています。
46勝を挙げ関西リーディングトップを走る中内田厩舎は20勝がノーザンファーム生産馬、39勝を挙げ関西リーディング3位につける友道厩舎は26勝がノーザンファーム生産馬ですから、いかに矢作厩舎の馬の生産先が多岐にわたっているかをご理解いただけるのではないでしょうか。
ノーザンファーム隆盛の時代に、外国産馬や日高地方の生産馬もバランスよく取り揃えた上でリーディングトレーナーを獲得する。ここに矢作調教師の凄みが凝縮されています。
矢作調教師の凄み2 騎手を育てながら勝っているのが凄い!
「ルメールしか勝たん!」とは昨今、競馬ファンの間で良く聞かれる声。実際、原稿執筆段階で170勝とリーディングを快走し、G1レースには15戦騎乗して4勝2着6回と大活躍中です。
近年の中央競馬は、ルメール騎手を筆頭に、一部のトップジョッキーに勝ち星が集中する傾向が強まっています。勝負の世界ですから、力のある者がより成績を伸ばすのは当然。ただ、その一方で、若手が十分なチャンスを与えられないまま、鞭を置くケースも散見します。
騎手起用にも矢作調教師の凄みが表れています。厩舎所属の坂井瑠星騎手を主戦に据え(98戦に騎乗)、同じく厩舎所属で今年デビューしたばかりの古川奈穂騎手でも5勝。
新人騎手を乗せるためには、オーナーの理解が不可欠で、その煩わしさから弟子を預からない調教師もいると聞きます。これだけ若手にチャンスを与えられるのは、矢作調教師がオーナーとしっかり折衝し、結果も出しているからに他なりません。ちなみに、ルメール騎手の起用は1回だけでした。
ブリーダーズカップ制覇の前日に行われた京王杯2歳Sでは、矢作厩舎のキングエルメスに坂井騎手が騎乗して優勝。
ブリーダーズカップ後のインタビューで矢作調教師は「日本で弟子が重賞を勝って、勢いをつけてくれました」と語り、それを受けて坂井騎手は「少しでも力になれたのならよかった」と答えたとか。こんな美しい師弟愛が、ここには確かに存在しているのです。
松縄隆史
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