勝てばJGI最多勝記録(ジャンプ
グレード導入後)更新など、いくつかの記録更新、樹立がかかる
オジュウチョウサンはじめ、
中山グランドジャンプに臨む美浦所属馬の注目馬について、関係者に話を聞いた。
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オジュウチョウサン(牡7・美浦・
和田正一郎)について、
石神深一騎手。
「前走(
中山大障害・JGI・1着)が厳しいレース内容でしたし、ダメージがなかなか抜けず、1月中旬には体調を崩していました。何とか立て直して3月1日から調整を進めてきて、態勢はまずまず整っています。先週の追い切りは少し重い動きだったので、今週(4/11)はこれまでのレース週に比べて強めの追い切りをしました。できればひと叩きしたかったですが、やれることはやってきました。
これまでも休み明けでも結果を出してくれて、こちらが心配したことが無駄だったと思うほど賢い馬です。
アップトゥデイトは元々強いと思っていましたが、100%の力を出すと
オジュウチョウサンとは差はないと前走で改めて確認しました。今回はいろいろな記録がかかっていますし、それを達成したいと思っていますので、馬を信じて乗ります」
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シンキングダンサー(牡5・美浦・
武市康男)について、武市調教師。
「前走(
阪神スプリングJ・JGII・5着)は飛越が低くて安定感を欠きましたが、馬場が緩くてノメッていたようです。前走後は短期放牧に出ていますが、前走ひと叩きしたことで馬体も引き締まってきました。調整は順調にきていますので、できれば良馬場でやりたいですね」
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マイネルクロップ(牡8・美浦・
畠山吉宏)について、山本康志騎手。
「前走(
ペガサスJS・OP・1着)はこの馬の力をまだ出し切っていなかった分、中2週でも問題ないでしょう。前走は重賞でも勝てるようなメンバーが相手でしたが、やれるものを持っているという手応えを感じて臨みました。初距離もこなしてくれて、余力を残して勝ってくれましたね。今回はJGI馬がいますし、距離も延びて斤量も増えます。胸を借りるという立場ですが、自分のこれまでの経験の中でもJG1で活躍できる馬という気持ちで臨みたいと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)