馬目当ての観光成立で引退馬の生きる道も広がる 奥能登の新しい魅力作り
先週末に「奥能登で引退馬と触れ合う旅」と題したモニターツアーを受け入れました。観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」として助成金を受け、1泊2日の旅行に代金無料(現地までの交通費は自己負担)で参加できるものです。私が同行して、珠洲市の自然の中でドリームシグナルとふれあう旅を体験していただきました。
もともとは行政の方から「奥能登の新しい魅力をつくって発信したい」といったアプローチをいただき、ご協力させていただくことになりました。珠洲市は金沢市内から車で2時間以上かかりますが、飛行機なら羽田空港から約1時間で能登空港(輪島市)まで行けて、そこから車で40分ほどです。ただ、能登半島の先端にありますから「何かのついで」で訪れてもらうのは難しいです。そこで、地元の自治体と一緒に、馬を目当てに観光へ来てもらえないかと考えています。
おかげさまで定員いっぱいの15人が参加してくださり、競馬や引退馬についても熱心な方が多かったです。雨予報の天気もなんとかもってくれたので、馬とのふれあいや海岸への散歩もできました。もちろん感染症対策は万全にした上で、私から過疎化が進む珠洲の現状や引退馬支援の活動を説明したり、夕食の際には懇親会のような形で質問を受けたりもしました。
モニターの方々には楽しんでいただけたようですし「必ずまた来ます」とおっしゃる方もいらっしゃいました。ツアーは計4回で、残りの3回(今月1回、12月2回)はありがたいことにほぼ満員と聞いています。少しでも多くの人に奥能登と馬の魅力を知ってもらい、馬目当ての観光を成り立たせることができれば、地域の活性化だけでなく、行き場をなくした引退馬の生きる道も広がります。いろんな方々のご意見をうかがいながら取り組んでいきたいと思っています。
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