スマートフォン版へ

新コンビ岩田、ノド鳴り解消、栗東滞在ヤングマン 1年半ぶりの勝利が見えた/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年04月19日(木) 18時00分
22 20
 ビッグレースになるほど、馬より人の役割が占める比重が大きくなる。改めてそれを感じさせたのが、エポカドーロが制した先週の皐月賞だ。

 デビューから最速上がりは皆無。そんな同馬の決め手不足を、鞍上・戸崎圭太は位置取りで補った。先行する3頭を無視し、決め手ある後続を真っ先に殺しに行くペース配分。それが10馬身以上の隊列の分断を生み、ライバル15頭を支配する流れをつくった。見事というほかない。

 さて、人の比重という意味で今週注目しなければならないのは、京都・マイラーズC(22日)に出走するヤングマンパワーも同様である。

「持ち味はスピードの持続力。それゆえに大負けがない半面、スパッと切れる脚もない。そこで毎回ポジショニングと展開がカギになるんだ」

 森信次郎厩務員の言葉通り、昨年はGIを除く重賞4戦で6,3,4,5着。その最大着差0秒4と常に接戦を演じながらも、善戦マンから脱却できない現状が続いてきた。前出エポカドーロ同様、ひと工夫が必要なタイプであろう。そして今回のキーパーソンが初コンビを組む岩田康誠となる。

「当たりの柔らかい石橋から馬を動かすタイプのジョッキーに替わって、新味が出てくれるといいんだけどね。典型的な夏馬だけど、気温の上昇につれ毛ヅヤも良くなり、3着した昨年と変わりないデキで出せそうなので」(同厩務員)

 一昨年のGIII富士S以来、勝利から遠ざかること1年半。すでに馬名が似つかわしくない年齢(6歳)になったが…。実は昨年と異なる2つの状況が変身の期待を大いに高めている。

「致命的でないにせよ、ずっとノド鳴りを抱えてきた馬。それがマイルCS後に手術をしたことで、中間は調教でも音がしなくなっている。さらに栗東に滞在する今回は、長距離輸送による馬体減りの不安も軽減。これで最後の踏ん張りが変わってこないかな」と森さん。ちりばめられた様々な人のサポートが“オールドマン”に新たなパワーを注ぎ込むのだろうか。

 ちなみに今週まで栗東に居残る桜花賞5着馬マウレアに関しては「レース後すぐに馬体が回復していい雰囲気。戸崎、武豊の両ジョッキーがオークス向きと口にすることに可能性を感じている」とのこと。まずはマイラーズCで好結果を、そして来週美浦で笑顔の再会となれば幸いである。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

みんなのコメント 22件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • ゲストさん

    馬より人の比重とか、夢も希望もない事ゆうなや!競馬は夢と希望と浪漫でできてるんじゃ!誰が乗ろうが関係ないホントの怪物との出会いに想いを馳せてるんじゃ!

  • 牛使いさん

    ノド鳴りやったんか、知らんかった。
    地力はある

  • Lambsさん

    岩田Jイマイチなんだよな・・・

  • アイネスセココさん

    ずっと応援してます!がんばれ~
    岩田騎手よろしくお願いします!!

  • お弟子さん

    去年のマイラーズも3着だし、関屋記念と毎日王冠のレースをみてると、早熟ってわけではない。

    ノド鳴りが治ってるなら充分買える。(^ー^)

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す