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名種牡馬ピヴォタル、28歳で死亡

  • 2021年11月27日(土) 03時46分
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 ピヴォタル(父ポーラーファルコン)はその短くも魅力的な通算成績6戦4勝の競走生活において、ナンソープS(G1)やキングズスタンドS(当時G2)などを制し、チェヴァリーパークスタッド(ニューマーケット)が生産して所有した初めてのG1馬となった。その後、種牡馬として24シーズンを通じて同スタッドで供用されることになり、現代で最も影響力のある種牡馬の1頭となった。

 1997年に種牡馬入りし、当初の種付料は6,000ポンド(約93万円)だった。彼はすぐに商業的な生産者たちのあいだで人気を博し、英国のリーディングファーストクロップサイアーとなり、カイラチーがしかるべくナンソープSを制したことで初めての英国G1馬をすぐに送り出した。種牡馬として出世し、英国において勝馬頭数で8回、産駒の獲得賞金で2回、リーディングサイアーに輝いた。

 ピヴォタルはG1馬32頭を送り出している。その中には、クラシック勝馬のサリスカ、ハーフウェイトゥヘブン、ファルコ、バズワード、シーラ(Saoire)、ドバイワールドカップ優勝馬のアフリカンストーリー、英チャンピオンSとロッキンジSの優勝馬ファー、ジャンリュックラガルデール賞優勝馬のシユーニ、トップクラスの牝馬イモータルヴァース(訳注:2011年マイルチャンピオンシップ7着)、2020年英チャンピオンズスプリントSの優勝馬グレンシール、2020年英チャンピオンS優勝馬のアデイブが含まれる。

 また自らが優れた母父であることも証明し、2017年から2019年まで欧州リーディングブルードメアサイアー(母父)に輝いている。同馬の牝馬は、2021年チェヴァリーパークS(G1)優勝馬のテネブリズムをはじめマジカル、ヴェレイシャス、クラックスマン、ラブ、アドバタイズなど、G1馬26頭を送り出している

 栗毛のピヴォタルは種牡馬の父としても影響を与えており、種牡馬となった7頭の産駒がG1馬を送り出している。とりわけ目立つのは前述のシユーニとファーである。シユーニはすでにセントマークスバシリカやソットサスを、ファーはクイーンエリザベス2世S(G1)の優勝馬キングオブチェンジを送り出している。

 2020年の種付シーズンを最後に種牡馬生活から引退し、チェヴァリーパークスタッドで余生を過ごしていた。


ネタ元のURL
https://www.jairs.jp/contents/newsprot/2021/44/4.html

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