29日、京都競馬場で行われた
天皇賞・春(4歳上・GI・芝3200m)は、中団後方でレースを進めた
岩田康誠騎手騎乗の2番人気
レインボーライン(牡5、栗東・
浅見秀一厩舎)が、直線で馬群を縫って脚を伸ばし、早め先頭からの押し切りを狙った1番人気
シュヴァルグラン(牡6、栗東・
友道康夫厩舎)を内から捕らえて、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分16秒2(良)。
さらに1/2馬身差の3着に4番人気
クリンチャー(牡4、栗東・
宮本博厩舎)が入った。なお、3番人気
ガンコ(牡5、栗東・松元茂樹厩舎)は14着に終わった。
勝った
レインボーラインは、
父ステイゴールド、
母レーゲンボーゲン、
その父フレンチデピュティという血統。約2年1か月ぶりの勝利を挙げた
阪神大賞典に続く連勝で、悲願のGI制覇を果たした。なお、同馬はゴール入線後に
岩田康誠騎手が下馬。故障を発症したものと思われる(※)。
※右前肢跛行と診断されたとの発表がありました。
【
岩田康誠騎手のコメント】
喜びはありますが、
レインボーラインのことが心配なので複雑です。3200mの距離を目いっぱい走ってくれましたが、ゴールを過ぎて脚を痛めたなというのは感じたので、すぐに下馬しました。
(レースは)最初の下り坂とメインスタンドだけ気をつけて、あとは流れに乗ってという形でした。出入りは激しかったですが、前に人気馬がいたので、それを見ながらレースができたと思います。直線は絶対にいい脚を使ってくれると信じていたので、(2周目3コーナーから)我慢できるところまで我慢しようと思っていました。(直線では)内にも外にもいけるスペースはありましたが、思い切って内を狙いました。