「
京都新聞杯・G2」(5日、京都)
東西でダービー(27日・東京)へ向けた“ラストバトル”が行われた。西の
京都新聞杯を制したのは7番人気の
ステイフーリッシュ。2着で賞金を加算した
アドマイヤアルバとともに競馬の祭典へ向かう。一方、東の
トライアル・
プリンシパルSは1番人気
コズミックフォースがV。本番への最終切符を手にした。
競馬の祭典を目指す東上最終便は、今年もまた熾烈(しれつ)を極めた。スタート2F目に10秒5の
ハイラップを刻み、1000メートル通過は58秒5。各馬の思惑が交錯し、厳しい流れを生み出していく。
だが、
ステイフーリッシュの馬上で藤岡佑の気持ちはブレなかった。「調教に乗って扱いやすいと感じたので、長距離の競馬をしよう。そう思っていました。長くいい脚を使えますし、抜け出してからもまだ余裕がありました」。直線入り口で堂々と先頭に躍り出ると、ステッキで相棒を鼓舞。そのまま先頭でゴールを駆け抜けた。
ホープフルSの銅メダリストながら、前走の
共同通信杯は精神的に煮詰まり過ぎていたこともあり、12キロの馬体減で10着。放牧を経て、3カ月ぶりとなった今回は16キロ増と体を戻しての
アタックだった。
藤岡佑は
皐月賞2着の
サンリヴァルに騎乗予定のため鞍上は流動的だが、「改めて能力があると思いました。精神面が前走とは違っていましたが、ダービーにもこの状態のまま持っていきたい」と矢作師は5・27へと思いをはせた。いざ競馬の祭典へ。夢破れたラ
イバルたちの思いも背負い、選ばれし18頭にその名を連ねる。
提供:デイリースポーツ