次の日曜に行われるオークスに向けて、角居厩舎から出走予定の3頭が順調に調整を進めています。

　まずはサトノワルキューレ。1週前の追い切りではウッドチップコースでサンオークランド、カンタービレとの併せ馬。内のサンオークランドに先着し、中のカンタービレと併入しています。

「ゴール前まで持ったままでした。さらにもう一段階パワーアップしていますね。折り合いも言うことありません」と調教を務めた前川助手は頬が緩みっぱなしです。

「カイバ食いは以前と比べて良くなっています。ゲートはあまり速くありませんが、条件的に前走よりオークスのほうが競馬しやすいと思います。ほんと、いい材料しかないんです」

　なお、最終追い切りは軽めでの調整を予定しているとのことでした。

　一方、カンタービレはサトノワルキューレとは逆に「折り合いが鍵」です。

「でも、1週前追い切りではピッタリ折り合っていましたね」(前川助手)

　実戦は3月のフラワーC以来となりますが、「むしろ、休み明けはOK。馬体のハリ、毛ヅヤともによくて冬場よりいい感じなんです」

　これまで1800mまでしか経験はありませんが「距離はこなしてくれると思う」と陣営はさほど気に留めていない様子でした。

　そして、ランドネ。長くいい脚を使えるのがいかにも東京コース向きですよ。

「力まないタイプなんです。向こう正面から押していくくらい動かしていってエンジンがかかる、みたいな感じで。でも、つつく分だけ動いてくれます」

　このように3頭がすべてタイプが違うんです。先行するランドネ、前に行くカンタービレ、後方から構えるサトノワルキューレ。どんな展開になっても3頭の誰かがはまるのでは？

　1週前の段階での馬体重はサトノワルキューレが454キロ、ランドネが502キロ、カンタービレが430キロでした。日曜は3頭とも坂路で15-15程度のキャンターをこなしています。順調でなにより。直前の追い切りを楽しみに待つことにしましょう。

(取材・文：花岡貴子)