「
オークス・G1」(20日、東京)
衝撃の末脚再び-。桜の女王
アーモンドアイが、12年
ジェンティルドンナ以来の牝馬クラシック2冠に挑む。
桜花賞は後方待機策から上がり3F33秒2の爆発的な末脚を発揮して、3連勝でG1初戴冠。昨年の最優秀2歳牝馬
ラッキーライラックを子供扱いにして、“新・女王”襲名を全国にとどろかせた。
前走後は福島県のノーザン
ファーム天栄に短期で放牧したあと3日に帰厩。9日の1週前追い切りでは圧巻の走りを披露した。ルメールが駆け付けた雨天の美浦Wで、低い重心を保ったまま、6F82秒6-38秒6-12秒3を刻み、豪快に先着。国枝師は「馬場が悪くてもフォームが崩れない。セルフキャリッジ(※馬術用語=馬が自分で
バランスをとること)ができている」と満足顔だ。
オークス連覇が懸かるルメールからは、早くもV宣言が飛び出した。「昨年の
ソウルスターリングは
桜花賞で負けていたし、2400メートルの距離が大丈夫なのか分からなかった。今年は“独り勝ち”ですからね。昨年より勝つ自信があります」。鞍上が見せた余裕の表情に、うそ偽りはない。
舞台は府中の2400メートル。未知の条件だが、「デビューした頃から扱いやすくて落ち着きのある馬。距離が延びても折り合いを欠くことはない」と指揮官は言い切った。コース&展開不問で勝ち切ってこそ、歴史的名牝の扉が開かれる。問答無用の追い込み一気で、2冠目もかっさらう。
提供:デイリースポーツ