14日、
オークスでも有力視されている
ラッキーライラックは普段どおりの休日を過ごしました。
桜花賞前は
放馬した馬が急接近してきたり、
チューリップ賞のあと初めて馬場に出た日に他厩舎の放馬した馬に競りかけられたりとハプニングに襲われていますが、今回は「特にそういったこともありません」(丸内助手)とのこと。
むしろ丸内助手はそういったハプニングは「人工的にはつくれない」から実践の演習になると前向きにとらえているようです。
「
ラッキーライラックがウッドチップコースでキャンターで調整しているときに、他厩舎の馬がすぐそばで追い切ることはあります。でも、そういったシーンで
ラッキーライラックが影響されない、というのもひとつの課題。そういったあらゆる状況も受け流して自分の走りができるように促しています」
既報どおり、
桜花賞後の放牧から戻ったあとは坂路には入れていません。
「もう急かす必要がありませんからね。ゆったりから上げていく調整を行っています」
マイル仕様から中距離仕様へ短期間での切り替えとなりますが、血統的にも長距離への対応は難がなさそうということもあり、スムーズな移行ができているようです。
「急かす調教をやめた成果か、最近は4コーナーから行きたがったりエキサイトするところもないですね。改めて、
ラッキーライラックは急かさないほうがいいな、と思いました」
桜花賞は
ラッキーライラックをマークしたり、彼女の動きを見てレースを進める陣営も決して少なくはなかったと察します。その点、
オークスは
桜花賞ほどはマークはきつくはならないでしょう。
「体をしっかり動かして体を温めたほうがこの馬は走る」
冬場でもマイルでもこれだけの実績を残してきていますから、汗をかく可能性すらあるこの時期での走りはより期待できるものになるのではないでしょうか。
(取材・文:花岡貴子)