「
オークス・G1」(20日、東京)
栄冠を目指す
ルーラーシップ産駒2頭に注目だ。フ
ローラS2着の
パイオニアバイオの
母アニメイトバイオは、10年
オークスで11番人気ながら4着に健闘した。父の
母エアグルーヴは96年の
オークス馬。血統の後押しも受けて大舞台での好走を誓う。また、
ロサグラウカは母の
母ローズバドが01年に2着、さらにその母の
ロゼカラーが96年に4着と、
オークスに縁が深い“バラ一族”。陣営が出走を熱望した舞台で上位進出を目指す。
血が騒ぐ。フ
ローラSでは13番人気(16頭立て)と前評判は高くなかったが、
パイオニアバイオは好位からしぶとく首位争いに加わり、最後方から差し切った
サトノワルキューレから首差の2着に激走。今年から優先出走権が2着までになったため、まさに値千金の出走切符をつかみ取った格好だ。
母アニメイトバイオは、
アパパネと
サンテミリオンが1着同着となった10年
オークスで4着。母も管理した牧師は「頭の高いところ、走法なんかは母と似ているね。ただ、娘の方が勝ち気だね。前走の疲れもなく順調に来ている」と目を細める。新コンビを組む北村宏も「いろいろな競馬ができるイメージ。母に似ていてフォームにも特徴がありますね」と感触をつかんだ様子。
アニメイトバイオの現役時に2度の騎乗経験があり、実戦でも良さを十分に引き出してくれそうだ。
2戦2勝の
ロサグラウカはデビュー前から
オークスを意識してきた素材。前走後も、成長を促すために
トライアルを使わずじっくり力を蓄えてきた。「初めての左回りも問題ないし、距離が延びるのもいい」と尾関師はスタミナ面には自信を持っている。半姉
バンゴールは3年前の
トライアルで6着に終わり、樫の舞台に進めなかった。バラ一族の期待を一身に背負って、府中の長い直線で全能力を発揮する。
提供:デイリースポーツ