「
日本ダービー・G1」(27日、東京)
ホースマンの誰もが目指す競馬界最大のステージ、それがダービーだ。
皐月賞馬
エポカドーロが、その栄誉を勝ち取る。
2戦目で未勝利を勝ち上がったのが1月の京都。続く500万特別Vは、ローカル開催の小倉だった。戦績は地味かもしれない。ただ、好位から楽々抜け出した
皐月賞でのレースぶりが鮮やかだったのも、また事実だ。
ダービーウイークの幕開けとは思えないほど、静かな全休日の21日早朝、栗東トレセンで久保助手が口を開いた。「順調に来ていますよ。
皐月賞で楽なレースができていたからかな。カイバもガツガツと食べているし、体も立派です。うまくいっているという感じですね」。その言葉には自然と力が入る。
10年のダービー馬
エイシンフラッシュも担当した腕利きは「
フラッシュは
皐月賞を使ってガラッと動きが良くなった。ダービーは、いかに元気な状態で送り込めるかが鍵だね」と経験を踏まえて断言する。「その点、
エポカドーロも元気ですから。持っている能力はすごいし、気性面のオンオフもしっかり。左回りの調教での手前の変え方もスムーズで、教えたことはすぐに覚えてくれる」。
77代ダービー馬から得たノウハウ。それはそのまま
エポカドーロの武器となる。15年
ドゥラメンテ以来、史上24頭目の春2冠へ-。中山で爆発させたその力を、府中でも全面開放する。
提供:デイリースポーツ