皐月賞(GI)4着から巻き返しを図る
ステルヴィオ(牡3・美浦・
木村哲也)が、ウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。管理する木村調教師が共同記者会見に臨んだ。
(
ルメール騎手が跨った先週の追い切りと今朝の追い切りについて)
「
ルメール騎手には併せ馬の指示をして、終わって『オッケー』と言ってもらいました。(今朝は)いつも通りできればいいなという感じでしたし、動きについてもいつも通りだったかなと思います。馬の状態もいつも通りかなと思っています」
(4着だった
皐月賞について)
「馬はもちろんですけど、オーナーにも関係者の皆さんにも、携わってくださっている皆さんにも、本当に申し訳ないことをしてしまったなと思っています。馬は奥歯を噛みしめて走ってきたなという感じで、本当にそういう姿を見ても申し訳なかったなと思います」
(この中間の馬の雰囲気は?)
「必死に日々頑張っているなという感じがして、そういう頑張りは伝わってきました。彼は必死に頑張っているので、これ以上彼に対する要求はないですね」
(ダービーに向けて馬の仕上がりは良い?)
「それは結果が出てみないとわからないですけど、良かれと思って日々取り組んでいます。レースに向けて少しでも健康な状態で出せればというところです」
(厩舎開業以来、初めてのダービーになるが、どのような思いがあるか?)
「僕自身、その重さをまだ理解できていないと思いますね。
ステルヴィオがデビューしてから丸1年たつんですけど、その間、僕自身、引っ張ってきてもらったという気持ちがものすごく強くて、彼から教わったこと、今週こういう機会を得ているということも含めて、彼は僕に色々なことを教えてくれていると思います。彼に対する感謝とか
リスペクトという気持ちを何とか最大限発揮できるようなシチュエーションを彼に提供したいですし、それが彼に対する最大の恩返しになると思います。
当然そこには関わってくださっているオーナーをはじめ、厩舎以外でも彼に携わってくれているすべてのホースマンたちに感謝したいですし、手前味噌にはなるのですけど、今日もウチの厩舎のスタッフたちは最大限仕事をしてくれたと自負しています。その頑張りが報われるように、レースまでスムーズにいくように持っていきたいなと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)