「
安田記念・G1」(6月3日、東京)
唯一、2年連続での参戦となる昨年3着馬
レッドファルクス。7歳を迎えた18年は3着、8着と不本意な競馬が続いているが、決して力負けではない。
安田記念と好相性の田辺を鞍上に迎えた今回、17年
JRA賞・
最優秀短距離馬の誇りを胸に、巻き返しへ意欲を燃やしている。
このレースでただ1頭、2年連続出走となる
レッドファルクス。17年は勝った
サトノアラジンから0秒1差の3着惜敗。尾関師は「去年は進路がね…。ワンテンポ遅れての仕掛けで届かなかったのか、その分最後に良く伸びたのかは分からないけど、東京の1600メートルは走れるのが分かった」と巻き返しに意欲を燃やす。
スプリンターズS勝ちなど、芝の短距離路線で安定した成績を残した17年。
JRA賞の
最優秀短距離馬のタイトルを獲得した。明け7歳となった18年も17年同様の活躍を期待されたが、始動戦の
阪急杯が3着、そして
高松宮記念も8着と不本意な競馬が続く。「2戦とも結果は良くないけど、負けて強しの競馬。前走は位置取りが思いのほかね。魔物に取りつかれているというのか、最速の上がりを使って伸びてはいるんだけどね」と決して力負けではないことを主張する。
17年は京王杯SCを快勝しての参戦だったが、18年は一転、
高松宮記念からの直行。ここ一本に照準を絞ってマイル王の座を狙う。「順調に調子は上がってきている。17年は得意条件の京王杯ありきのローテで挑んだけど、年齢的に無理はしたくないし、疲れて挑むよりはこの方が良かったと思う」と体調面に太鼓判を押す。
期待を確信へと変えてくれた鞍上に全てを託す。田辺とは14年12月の
鳴海特別(中京)1着以来のタッグ再結成。まだ条件戦をさまよっていた時期だが「“この馬は走る”と思わせてくれたジョッキー。すぐポジションを取って危なげない勝ち方をしてくれました。
安田記念も得意な鞍上ですから」。15年3着(
クラレント)、16年V、17年2着(ともに
ロゴタイプ)と3年連続馬券圏内に導いた頼もしい鞍上を迎え、短距離王が鮮やかな復活を果たす。
提供:デイリースポーツ