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引退競走馬その後「多くは廃用、馬肉に」

  • 2022年02月26日(土) 15時13分
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引退した競走馬の支援に取り組む滋賀県栗東市の会社「TCC Japan」がクラウドファンディング(CF)を通じて、引退馬の現状や課題を理解してもらうための啓発活動用の資金を集めている。多くの馬が廃用となっているが、競馬ファンらには十分伝わっていないといい、「問題意識を共有し、お金や時間を出し合って皆で取り組みたい」と活動参加者も募っている。

同社は引退馬の一時保護のほか、馬との触れ合いによる子どもの発達支援を行う「TCCセラピーパーク」を栗東市六地蔵に開設している。

 同社によると、サラブレッドは年間約7千頭が生産され、数千頭が引退する。繁殖用や乗用として余生を過ごすのは一部で、関係者の話では多くが廃用となり、馬肉として動物用の餌のほか食用にもなっているという。

 こうした現状を広く世間に知ってもらうには啓発活動が欠かせないが、取り組みには資金が必要になる。同社がこれまで集めてきたお金は同パークや馬を預けている施設での餌代、飼育管理費など馬への直接支援に使うため、啓発には回す余裕がなかったという。

 このため啓発プロジェクト「馬のみらいアクション」としてCFで新たに資金を募ることにした。集めたお金はブックレットや動画の作成、競馬場での啓発イベントなどPR活動に充てる。

 CFは資金を集めることだけではなく、賛同者を募り、引退馬のセカンドキャリアに対する関心そのものを高めることも目的だ。寄付額5千円の「#ウマミラメンバー」は啓発活動に参加でき、同3万円の「#ウマミラリーダー」は企画段階から加われるという。

 山本高之代表取締役(42)は「競馬で生み出されるお金が少しでも引退競走馬に回る社会にするには皆の意識が必要。競走馬に感動や熱狂をもらっているからこそ、現状を知ってほしい」と訴える。

 TCCホームページにCFサイトへのリンクがある。28日まで。
ネタ元のURL
https://news.yahoo.co.jp/articles/89acc52e439e709147f4a5150d8bfd4feb385d30

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